総領事の挨拶

令和6年9月23日
 
 皆さま、この度、在上海日本国総領事・大使として9月19日に着任いたしました岡田 勝(おかだ まさる)です。
 
 9月19日未明に深圳日本人学校の児童さんが亡くなられたことに深い悲しみを感じております。亡くなられた児童さんの御冥福を心からお祈りいたします。このようなことが二度と繰り返されてはなりません。
 
 在外公館の最も重要な任務は、在留邦人の皆さまの安全な生活環境を確保することです。私は、緊張感とスピード感をもって全力で取り組みます。特に、上海総領事館の管轄地域内にある日本人学校、補習授業校には最優先で訪問し、改めて安全対策を徹底します。
 
   また、日系企業の円滑な事業活動への御支援も、最重要任務として全力で取り組みます。これらの最重要任務をしっかりと行うため、管轄地域内の地方政府との関係を更に強化します。
 
   上海総領事館は、我が国の在外公館の中で最大の総領事館です。上海総領事館の管轄地域は、上海市、江蘇省、浙江省、安徽省、江西省の1市4省です。これらの地域におられる在留邦人の方々は、上海市に約3万7千人、管轄地域の4省を合わせますと約5万人になります。重責に改めて身が引き締まる思いですが、全力で業務に取り組んでまいりますので、皆さまからの御支援、御協力をどうぞよろしくお願いします。
 
 私は、平成2年(1990年)に外務省に入って以降34年半になりますが、これまで北京に4回勤務し、外務省生活の約半分にあたる約17年間を北京で過ごしておりました。上海に常駐しますのは今回が初めてですので、上海在住の皆さまにおかれましては、現地の事情について色々教えていただければと思います。また、できるだけ早く、江蘇省、浙江省、安徽省、江西省を訪問し、現地在住の皆さまとお会いできますことを楽しみにしています。
 
 この同じ時期に上海で皆さまと御一緒できますことは、ご縁だと感じております。今後、できるだけ多くの在留邦人の方々とお会いし、皆さまからのお話、率直な御意見、御要望に謙虚に耳を傾け、業務に取り組みたいと思いますので、皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

 
在上海日本国総領事・大使
岡田 勝