小児定期予防接種について
令和6年4月24日
中国の接種スケジュール(下記参照)は日本と異なります。また、海外で接種した場合には予防接種健康被害救済制度*は適用されません。当地でのワクチン接種について相談したい場合には、日本語で対応可能な私立の医療機関で相談されることをおすすめします。
* https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_kenkouhigaikyuusai.html
居住地域の社区衛生服務中心(Community Health Care Center)では、中国のスケジュールに沿った定期接種を原則無料(ワクチンの種類によっては有料)で受けられますが、それ以外の公的医療機関、私立の医療機関では有料となます。ワクチンは中国で認可されている国内製/海外製ワクチンが使用されますが、接種できるワクチンは政府機関からの供給状況に左右され、私立の医療機関であってもワクチンメーカーなどを選択できない場合があります。また、予防接種に関する規則が予告なしに突然変更になることがあります。
※掲載内容は最新状況と異なる場合があります。最新状況は医療機関に直接ご確認ください。
〇日本との違いに特に注意が必要なワクチン【BCG】
日本での標準接種時期は5ヶ月~9ヶ月(自治体により0ヶ月~接種可能)ですが、中国では原則的に生下時に出産した病院でのみ接種可能となっており、特別な事情がある場合に限り、3ヶ月以上3歳までは検査をして結核感染を否定できた場合に接種可能です。上海市では4歳以上はいずれの場所でも接種できません。インターナショナルスクールなどでは接種記録がないと入学が認められない場合がありますので、日本の標準接種時期に海外に滞在していたなどの理由により、未接種の場合には特に注意が必要です。当地で出産する場合を除いて、接種は済ませてから渡航するか、接種のタイミングを逃さないように一時帰国することをおすすめします。
〇ワクチンの互換性
日本製/海外製のワクチンと中国で接種されるワクチンの互換性(接種スケジュールの途中で製剤を変更しても有効性や安全性が保たれること)が十分に検証されていないワクチンが使用される場合があり、中国国外で途中まで接種してきたワクチンをそのまま当地で継続接種できるかの判断が難しい場合があります。詳細については各医療機関でご相談ください。
〇日本脳炎
上海での発生はまれですが、中国は日本脳炎の流行地域です。日本では3歳が標準的な接種開始年齢となっていますが、生後6ヶ月から接種することができます。初回接種(I期2回分)を早めて渡航し、以降の追加接種は日本で一時帰国時などに接種するという方法もあります。
【日本脳炎罹患リスクの高い者に対する生後6か月からの日本脳炎ワクチンの推奨について】(日本小児科学会)
https://www.jpeds.or.jp/modules/news/index.php?content_id=197
〇日本では定期接種だが、中国では任意接種のワクチン
接種時期を逃さないよう注意し、接種をすませるようにしてください。
・ロタウイルス
・小児用肺炎球菌
・インフルエンザ菌b型(ヒブ)
・水痘(みずぼうそう)
・5種混合ワクチン(三種混合+ポリオ+ヒブ):各ワクチンとして接種していない場合
* https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_kenkouhigaikyuusai.html
居住地域の社区衛生服務中心(Community Health Care Center)では、中国のスケジュールに沿った定期接種を原則無料(ワクチンの種類によっては有料)で受けられますが、それ以外の公的医療機関、私立の医療機関では有料となます。ワクチンは中国で認可されている国内製/海外製ワクチンが使用されますが、接種できるワクチンは政府機関からの供給状況に左右され、私立の医療機関であってもワクチンメーカーなどを選択できない場合があります。また、予防接種に関する規則が予告なしに突然変更になることがあります。
※掲載内容は最新状況と異なる場合があります。最新状況は医療機関に直接ご確認ください。
〇日本との違いに特に注意が必要なワクチン【BCG】
日本での標準接種時期は5ヶ月~9ヶ月(自治体により0ヶ月~接種可能)ですが、中国では原則的に生下時に出産した病院でのみ接種可能となっており、特別な事情がある場合に限り、3ヶ月以上3歳までは検査をして結核感染を否定できた場合に接種可能です。上海市では4歳以上はいずれの場所でも接種できません。インターナショナルスクールなどでは接種記録がないと入学が認められない場合がありますので、日本の標準接種時期に海外に滞在していたなどの理由により、未接種の場合には特に注意が必要です。当地で出産する場合を除いて、接種は済ませてから渡航するか、接種のタイミングを逃さないように一時帰国することをおすすめします。
〇ワクチンの互換性
日本製/海外製のワクチンと中国で接種されるワクチンの互換性(接種スケジュールの途中で製剤を変更しても有効性や安全性が保たれること)が十分に検証されていないワクチンが使用される場合があり、中国国外で途中まで接種してきたワクチンをそのまま当地で継続接種できるかの判断が難しい場合があります。詳細については各医療機関でご相談ください。
〇日本脳炎
上海での発生はまれですが、中国は日本脳炎の流行地域です。日本では3歳が標準的な接種開始年齢となっていますが、生後6ヶ月から接種することができます。初回接種(I期2回分)を早めて渡航し、以降の追加接種は日本で一時帰国時などに接種するという方法もあります。
【日本脳炎罹患リスクの高い者に対する生後6か月からの日本脳炎ワクチンの推奨について】(日本小児科学会)
https://www.jpeds.or.jp/modules/news/index.php?content_id=197
〇日本では定期接種だが、中国では任意接種のワクチン
接種時期を逃さないよう注意し、接種をすませるようにしてください。
・ロタウイルス
・小児用肺炎球菌
・インフルエンザ菌b型(ヒブ)
・水痘(みずぼうそう)
・5種混合ワクチン(三種混合+ポリオ+ヒブ):各ワクチンとして接種していない場合
〇 日本では任意接種だが、中国では定期接種のワクチン
入学時などに学校によっては接種が必要になる場合があります。入学を予定している学校に直接お問い合わせください。
・A型肝炎 (中国赴任に際し、接種をすすめます。)
・髄膜炎菌 (余裕があれば接種をすすめます。)
・ムンプス(おたふくかぜ)(麻しん風しんムンプス混合ワクチンとして)
(日本小児科学会、日本プライマリ・ケア学会では、任意接種として2回接種を推奨しています。)
〇小児の予防接種に関する参考サイト
【KNOW⋆VPD】(NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会)
https://www.know-vpd.jp/index.php
【こどもとおとなのワクチンサイト】(日本プライマリ・ケア学会)
https://www.vaccine4all.jp/
【日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール】
https://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=138
生下時 | 1ヶ月 | 2ヶ月 | 3ヶ月 | 4ヶ月 | 5ヶ月 | 6ヶ月 | 8ヶ月 | 9ヶ月 | 1歳 | 18ヶ月 | 2歳 | 3歳 | 4歳 | 6歳 | |
BCG | 1 | ||||||||||||||
B型肝炎 | 1 | 2 | 3 | ||||||||||||
ポリオ(不活化) | 1 | 2 | |||||||||||||
ポリオ(生) | 3 | 4 | |||||||||||||
三種混合Dtap | 1 | 2 | 3 | 4 | |||||||||||
二種混合DT | 5 | ||||||||||||||
MMR(麻しん風しんおたふく) | 1 | 2 | 3 | ||||||||||||
日本脳炎(生) | 1 | 2 | |||||||||||||
日本脳炎(不活化) | 1,2 | 3 | 4 | ||||||||||||
髄膜炎菌 MPSV-A | 1 | 2 | |||||||||||||
髄膜炎菌 MPSV-AC | 3 | 4 | |||||||||||||
A型肝炎(生) | 1 | ||||||||||||||
A型肝炎(不活化) | 1 | 2 |