徐静波教授への外務大臣表彰授与式及び記念座談会を実施

令和5年12月8日
    12月1日、長年にわたり、日本研究及び日中友好親善に対し多大な貢献があったとして、今年度外務大臣表彰を受賞した日本研究者の徐静波教授に対する表彰式、並びに記念講演会を開催しました。徐静波教授はこれまで30年以上にわたって日中文化関係、日中文化比較の分野における研究、並びに後進の指導に尽力してこられました。日本文化や日中文化交流史に関する著書や訳書を、数多く出版されています。また、その幅広い知識とユーモアセンスを発揮され、講演活動にも積極的に取り組まれています。


    赤松秀一総領事・大使は表彰式での挨拶で、徐教授が長年にわたり、飽くなき探究心を持って日中文化に関する研究を続けられてきたこと、そしてまた、その成果を広く社会に還元してこられたことに対し、感謝と敬意を表しました。また、日本と中国の文化、そしてその交流の歴史について、今後も特に若い世代に広く伝え、日中間の交流、そして相互理解の促進にご尽力頂きたいと述べました。徐教授は受賞挨拶で、赤松大使に対する感謝を述べるとともに、これまで自分が好きで有意義だと思うことをしてきただけだが、今後も力の続く限りそれを続けていきたいと述べました。


    表彰式後、徐教授は集まった約100名の観客を前に、「我的日本缘和我对日本的认知(邦訳:私と日本の縁と対日認識)」と題した記念講演会を実施しました。徐教授は講演の中で、幼い頃抱いていた日本に対する印象、そして実際に日本を訪れてからの印象について述べました。また、日本文化に対する理解と考察を通じて得た、日本は気候や食べ物、言語、文化、貧富の差等、中国と比較して「均一」な国であるという自身の認識を紹介しました。



    講演後の質疑応答では、会場の学生から、徐教授が初めて日本を訪れた際の印象や、日中両国経済の現状などについて質問が投げかけられました。徐先生の著書やお祝いの花束を持って駆け付けたファンも見られ、講演後の会場はお祝いムードに包まれました。