赤松大使から揚州大明寺に在外公館長表彰を授与

令和4年10月25日
    10月22日、赤松在上海総領事・大使は、垣内隆・上海日本商工クラブ理事長を始めとする日系企業他約20名の代表団と共に、日中国交正常化50周年及び「江蘇日本友好交流年」の一環として訪問中の揚州市にて大明寺を視察し、これまでの日中交流活動に対する貢献を称え、赤松秀一総領事・大使から「在外公館長表彰」を授与いたしました。


    大明寺は中国南朝の大明年間(457-464年)に建立された古刹であり、日本に仏教及び中国文化を伝えた鑑真和上がかつて住職を務めた寺として知られています。
    大使は、挨拶の中で、その昔、日本の長屋王が唐に送った千の袈裟に縫われていたという「山川異域 風月同天 寄諸仏子 共結来縁」の詩を紹介しました。当時、鑑真和上はこの詩に心を動かされ、日本に渡る僧を募ったと言われています。また、1980年、唐招提寺所蔵の鑑真和上座像がここ揚州で展示されたことをきっかけに、日本との仏教交流の機運が高まり、大明寺では日本で佛教を学ぶ僧に向けた日本語教育が始まったこと、また揚州市は、奈良市、また、それ以外の日本の都市とも友好都市提携を結び、様々な交流活動を行って来ており、各自治体からの訪問団が揚州市を訪れた際には、大明寺を参拝して交流を行っていることを指摘し、鑑真和上のご縁により大明寺が揚州市における日中友好の拠点として大きな役割を果たしてきたことに敬意を表しました。


    能修住職は、受賞の挨拶の中で、鑑真和上が日中交流に果たした役割の大きさと意義を指摘すると共に、その後同寺が日本との交流を如何に重視してきたかということ、また今後とも仏教及び文化分野における日本との交流に引き続き尽力する旨述べました。
 

    一行は、仏舎利が納められている栖霊塔、鑑真にまつわる多くの書画や美術品等が収められた鑑真記念堂、多くの僧が仏法を学ぶ鑑真学院、鑑真図書館等を見学し、大明寺の歴史や仏教を巡る交流活動等につき理解を深めました。