封鎖管理下にある上海市から日本への帰国をお考えの方へ(4/29更新)

令和4年4月29日
 当館は、封鎖管理措置下にある上海市から日本への帰国を予定する数多くの邦人の皆様の御支援に取り組んで参りましたが、これまでの多数の経験を踏まえて、以下に皆様へのアドバイスを取りまとめてみました。日本への帰国準備の際の参考にしていただければ幸いです。
 なお、今後の状況の変化により、変更も生じ得ますので、御注意願います。
(2022年4月29日更新)
 
1.基本的な流れ
日本への帰国をお考えの方(以下「渡航者」という)は、4月29日現在、以下の段取りで準備を進めて頂く必要があります。
(1)帰国便の予約、搭乗から72時間前まで(一部直行便は96時間前まで)のPCR検査の予約(日本入国書式での記載が必要)
(2)PCR検査を受ける病院及び当日の空港までの交通手段の検討、ハイヤー等の予約
(3)コミュニティへの出入りを管理している地元当局(居民委員会、管理委員会等)へ渡航者が外出許可を申請(中国語に不安がある場合は、所属企業や周囲の方のサポートをお願いしてください)
(4)上記(3)に際し、地元当局から当館の発出する文書が求められる場合
  ア 当館に連絡、対応策の検討 
   【当館連絡先】TEL:021-5257-4766(24時間受付)
  イ 当館から電子ファイルで文書を受け取り、渡航者が居民委員会等へ提出
  ウ 居民委員会等と渡航者との間でコミュニケーションを継続し許可を取得(必要に応じて当館からもサポートします)
(5)実際のPCR検査を受けるための外出、空港への移動(各自で移動手段を確保)
(6)空港送迎シャトルバス乗車時には以下のものを提示する必要。
  ア 当日付の飛行機のチケット(国際線のものであれば翌日付のチケットでも可)
  イ 48時間以内のPCR陰性証明(紙の報告書でも可)
  ウ 24時間以内の抗原検査結果(PCR陰性証明が24時間以内のものであれば、こちらは不要)
  エ 随申●(石へんに馬)等の健康コードアプリが緑色であること
(7)空港に入る際には、上記(6)のイが必要。
 
2.よくあるお問合せと回答
 
問1:PCR検査のための外出手続や空港への移動に日本総領事館の発出する文書が必要ですか。
 
答:地元当局の判断となります。先に地元当局に確認してください。当館からの文書が求められた場合には、以下の連絡先にお電話ください。渡航日が近い皆様からの御相談を先に受け付けております。
 
【当館連絡先】TEL:021-5257-4766(24時間受付)
 
問2:日本総領事館の発出する文書があれば必ず外出許可が下りますか。
 
答:最終的な外出許可の判断は地元当局が行います。当館の発出する文書が許可取得の保証になるわけではありませんが、外出許可を得やすくするために、当館からも様々な支援を行っています。
 
問3:日本総領事館の発出する文書を作成する必要がある場合、どのような情報が必要ですか。
 
答:以下の情報を頂き、当館にて文書を作成いたします。
 
1. 渡航者の氏名:漢字(アルファベット)
2. 旅券番号
3. 渡航者連絡先(携帯電話番号)
4. 住所:区から建物名、部屋番号まで
5. 渡航日と便名
6. 所属する居民委員会の名称、連絡先
7. 街道の名称、連絡先
8. PCR検査を受ける病院名と日時
9. PCR検査報告書の受取方法と日時
10. PCR検査や空港までの移動手段
11. その他(帰国に際して留意すべき事項)
 
問4:総領事館にPCR検査や空港までの移動手段の確保をお願いできますか。
 
答:御自身で手配をしていただく必要がございます。これまでに御帰国された皆様は、ハイヤー会社や所属企業の車両、虹橋バスターミナルから浦東空港へのシャトルバス、自転車、徒歩などの手段を組み合わせて移動されたケースが多いようです。市内交通規制が流動的になっていますので、最新の情報に御留意ください。
 
問5:上海市外から浦東空港を経由して日本へ帰国することは可能ですか。
 
答:可能です。高鉄で虹橋駅までいらした後、浦東空港行き送迎バスやハイヤーを利用される方が多いようです。現在、上海市に入る際には48時間以内PCR陰性証明書が必要です。また、送迎バス乗車時にはそれに加えて24時間以内抗原検査陰性結果、健康コードが緑色であること、フライトチケットの提示が必要である等の条件があります。最新の情報に御留意ください。
 
問6:査証、居留許可の手続きのため旅券を現在出入境管理局(処)に提出中ですが、提出先の出入境管理局(処)事務所が封鎖となっています。日本への帰国を予定しているため、旅券を手元に戻すことはできますか。
 
答:出入境管理局(処)の出勤状況等に左右されており、個別の確認が必要となります。
まず現在の旅券の所在、手続きの状況を確認する必要がありますが、本件についての問い合わせ窓口は、居住する市・省にかかわらず出入境管理局ホットライン(市外局番+12367)に統一されています。提出先の出入境管理局(処)事務所で受け取った引換証(外国人査証証権受理回執)をご準備の上、当該ホットラインにお問い合わせください。当該ホットラインは中国語、もしくは英語での対応となります。日本語の窓口はないため、中国語や英語に不安がある場合は、所属企業や周囲の方のサポートをお願いしてください。
出入境管理局(処)で旅券を受け取ることは可能であるが自宅からの外出許可が出ないという場合は、問3の情報にあわせて、出入境管理局(処)での受け取り日時をお知らせください。
 
問7:居留許可証や滞在査証の期限が切れていますが、出入境管理局(処)事務所が封鎖となっており、居留許可の更新や出発日までの一時的な滞在査証発給の手続きができません。期限切れの居留許可証や滞在査証で出国できますか。
 
答:出国には、原則として有効期限内の居留許可や出発日までの一時的な滞在査証が必要となります。
出入境管理局(処)事務所の今後の開館予定や、居留許可の更新、一時的な滞在査証の発給の現時点での可否についての問い合わせ窓口も出入境管理局ホットライン(市外局番+12367)となっており、一度ご確認いただきますようお願いいたします。
更新や発給の条件として総領事館からの文書を求められた場合には、当館連絡先(021-5257-4766)にご連絡ください。