赤松秀一総領事・大使着任のご挨拶(2021年11月1日)

令和3年11月2日


皆様,はじめまして。このたび在上海日本国総領事・大使を拝命し,10月10日に着任致しました赤松秀一(あかまつ しゅういち)です。

 

なかなか終息の見通しが立たないコロナ禍の中,多くの皆様が,出入国をはじめ様々な活動を制約され,不安や不便な思いを抱えながら日常生活を送られていることと思います。私自身も,着任直後から3週間の隔離期間を経て,ようやく11月1日から活動を開始できる状況となりました。コロナ前とは異なる様々な制約に戸惑いを感じますが,何はともあれ,ここ上海において,15年ぶり,3回目の中国勤務の機会に恵まれたことをとても嬉しく思います。

 

私は,33年前に外務省に入省して以来,中国で研修を行い,中国に関係する仕事を多く手がけてきました。外務本省はもとより,米国,インドネシア,英国の各在外公館からも,国際社会の中で急速に存在感を増して行く中国を様々な角度から観察してきました。また,特に最近の10年余りは,主として経済外交の視点から中国と向き合ってまいりました。当館が所管する1市4省(上海市,江蘇省,浙江省,安徽省,江西省)は,いずれも真に魅力に富んだ地域です。現在,2万超の日系企業の拠点が所在し,5万人を超える在留邦人の皆様が暮らしています。まさに日本の対外経済活動の最前線であり,文化面その他を含む日中交流の主要な舞台です。私自身はもちろん,当館館員一同,在留邦人の皆様や日系企業の皆様のご期待に添えるよう,全力でご支援してまいります。皆様からのご意見やご要望を随時当館にお寄せ頂けましたら幸いです。

 

来年は日中国交正常化50周年という節目の年を迎えます。日本と中国とは永遠の隣国であり,歴史的,地理的,文化的,経済的その他あらゆる面でお互いに深い繋がりを有しています。50周年に際し,この重要な二国間関係の絆を再確認するとともに,更にその先の50年,100年にとどまらず,未来永劫に続く良好な関係に思いを馳せたいと考えます。日本と中国との間の国民交流がより一層太く,不可逆的な流れとなるよう,在上海日本国総領事・大使として,微力ながらも力を尽くす覚悟です。皆様の温かなご理解とご支援をお願い申し上げます。

 

 

2021年11月1日

在上海日本国総領事・大使

赤松秀一