第2回「蘇州官民対話」を開催しました
6月18日(金)午後、蘇州市高新区獅山国際会議中心において第2回蘇州官民対話が開催されました。今回は、個別化医療(高精度医療)や医療機器について情報交換が行われた上で、会場を提供した高新区から今後の対日協力政策について発表が行われました。
磯俣大使は、日本側を代表して挨拶し、介護、治療、医薬品、医療機器等と広範な分野に跨がる健康産業において、ITやビッグデータ等のテクノロジー、社会保障制度、人材の育成等の多岐にわたるソリューションが存在する中、異色の業種の組み合わせで生まれるイノベーションの可能性も潜在的に豊富であり、総合的、複層的なヘルスケアのエコシステムを構築していく上で、今後日中双方がそれぞれの強みを活かして協力できる局面が多くあるとの考えを述べました。また、今回の官民対話における情報や意見の交換がニーズの掘り起こしや新たな協力への気づきをもたらし、将来の事業展開の種になることへの期待を述べました。
個別化医療及び医療機器の情報交換においては、最新の計算技術や遺伝子・細胞に対する見識を応用する医療モデル等が多く紹介され、日中双方が同様の先端領域にアプローチしている様子が見て取れました。中国側専門家からは、中国におけるレギュラトリーサイエンスの普及・発展の状況についても紹介がありました。福田経済部長からは、医療機器等に関して、国産品、輸入品を問わず、患者やドクターの目線に立った合理的かつスピーディな審査を経て高品質な製品が医療の現場に投入されることが最終的に公益性に寄与することを指摘した上で、ビッグデータの活用や難病対策などにおいて前向きな検討が進むことへの期待を述べました。
本年内は秋に工業園区、冬に昆山市での対話が予定されています。皆様のご参加をお待ちしております。
当日の様子
第1部 個別化医療・医療機器に関する情報交換
第2部 長江デルタ日中協力イノベーション発展サミット