深刻な感染症流行時の対応

2020/12/2
    新型インフルエンザや新型コロナウイルス感染症などの指定感染症の流行時に参考にしてください。
 

●重大突発公共衛生事件(1級から4級)
    重大な感染症の流行時は緊急事態対応が宣言され、その水準により中国全体や行政区単位で様々な措置が迅速におこなわれる。地域によって規制は異なるので、対象地区の最新情報の入手が必要。
    携帯電話SIMの位置情報が行動履歴の調査に利用され、健康QRコードの表示にWeChatやAlipayのミニアプリが使われるので、スマートホンと中国国内SIMがないと状況によっては生活が大変不便。地下鉄などの公共交通機関や公共施設の利用時に、体温測定や健康QRコードの提示などが日常的に要求される。
    施設の予約や利用のために中国の身分証が必要な場合があり、外国人は利用できないことがある。
 
●主な施策
    施設の営業・操業の一時停止や時間短縮。
    市民の外出制限や、外出時のマスクの着用義務。
    行政区,小区,ビルごとの入出制限や体温測定などの検疫。
    小区やビルへの宅配業者など部外者の立ち入り制限。
    空調の停止や窓の開放による換気など、ビル管理の強化。
    国際便航空機の運航制限、査証の停止や発給制限。
    発熱患者や濃厚接触者、入国時などの検査や隔離。
 
●医療機関
    予約、健康QRコード提示、体温測定などの手順で受診できるが、発熱がある場合は指定の発熱外来以外は受診できない。発熱外来では、核酸検査や胸部CT検査などにより指定感染症の除外診断を受けるが、中国語のみの対応となり、通訳の同行は許可されない。除外診断が終わると通常の診療となるが、それまでは隔離状態となり、指定感染症の診断が確定した場合は引き続き指定施設に移動して隔離と治療をうける。
    入院したり手術を受けたりする場合は、症状や病歴がなくとも、核酸検査などによる指定感染症の除外診断が必要になり、面会など病棟への立ち入りも制限される。眼科、耳鼻咽喉科、歯科、美容外科、内視鏡検査、健康診断などは、状況により休診となることもある。
 
●その他
    感染対策に必要な衛生材料や消毒薬は薬局で入手できるが、市販の鎮痛解熱剤を購入する場合は中国の身分証の提示が必要となるので、外国人には購入が難しい。
    自宅隔離は居民委員会との調整が必要であり、空調や監視カメラ設置などの条件が整わないと認められない。
    航空便の突然の運休やオーバーブッキング、交通機関の乗り合わせなどで濃厚接触者となって突然隔離を受けることなどがおこるので、移動には注意が必要。また、感染症発生地域から移動する際は、核酸検査が求められるなどの規制が実施されることがある。目的地や経路の居民委員会や衛生健康委員会に問い合わせる等、最新情報の入手が必要。
    感染対策に必要な衛生材料や消毒薬は薬局で購入できるが、物品が不足したときは外国人には購入が難しいことがある。市販の鎮痛解熱剤を購入する場合は中国の身分証の提示が必要となるので、外国人には購入が難しい。
    新型コロナウイルスの無症状感染者は、上海市では有症患者と同様に指定病院で隔離をうけるが、浙江省、江蘇省、安徽省、江西省では、無症状感染者用の施設で隔離をうける。
 
主な指定感染症治療施設
○上海市
上海市公共衛生中心(成人)
住所:上海市金山区漕廊公路2901号
電話:021-3799-0333
復旦大学附属児科医院(小児)
住所:上海市閔行区万源路399号
電話:021-6493-1990
○江蘇省
南京市第二医院(江蘇省伝染病医院)
住所:南京市鼓楼区鐘阜路1号
電話:025-8362-6000
○浙江省
杭州市西溪医院(杭州市第六人民医院)
住所: 杭州市西湖区留下横埠街2号
電話: 0571-8648-1561
○安徽省
安徽省立医院感染病院(合肥市伝染病医院)
住所:合肥市宿松路218号
電話:0551-6336-2999
○江西省
南昌市第九医院
住所:南昌市洪都中大道167号
電話:0791-8849-9555