日中平和友好条約締結40周年記念事業として弓道交流事業が実施されました
平成30年12月27日
11月14日から20日まで,日本の弓道の普及及び中国の弓道競技者への指導を目的として,当地弓道団体である上海正鵠会が主体となり,公益財団法人全日本弓道連盟及び国際弓道連盟関係者を当地に招聘する弓道交流事業が行われました。
当館も,武道の一つである弓道をより幅広い層にご紹介するため,公邸を活用した招待制レセプション及び一般公開型の弓道紹介イベント「ようこそ,弓の国へ」を開催致しました。
11月15日,総領事公邸において,当地政府関係者,武道・スポーツ関係者,教育関係者等70名をお招きして,弓道の魅力を紹介するレセプションを開催致しました。
会場には,弓道の武具,衣装の他,写真や資料の数々が展示され,参加者の皆様は,写真撮影や,実際に武具を手にとるなどして,弓道の雰囲気を体感しながら開会をお待ちいただきました。
レセプションは,石川武夫・範士九段(元全日本弓道連盟会長,元国際弓道連盟会長)による巻藁射礼により幕を開けました。本来は公邸の庭の芝生の上で行う予定のところ,生憎の雨天のため,急遽会場外のテラスにて行うこととなりましたが,ガラス越しでも分かる迫力のある射礼に,参加者の皆さんからも思わずため息が漏れました。
国際弓道連盟作成のPR映像放映後,片山総領事より開会の挨拶,引き続き石川範士より弓道を通じた日中の友好と協調に貢献していく旨の挨拶が行われました。最後に,澤田欣一・範士八段より,家とそこに住まう人を守ると言われている「飾り弓」が贈呈されました。
プレゼンテーション終了後は,ジェローム・シュシャン・国際弓道連盟理事による流暢な日本語での乾杯のご発声に引き続き,懇談と交流の時間となりました。各所で懇談の輪が広がると共に,併せて武具を着用しての写真撮影も活発に行われました。
迫力のある巻藁射礼,時にユーモアを交えた端的なプレゼンテーション,そして実際に武具を着用しての体験やレクチャーを通じ,弓道に関心を持っていただけたことと思います。
弓道交流事業「ようこそ,弓の国へ」
イベントの最後は,上海正鵠会・野間明氏による納射演武が行われ,万雷の拍手の中幕を閉じました。
弓道は,日本の武道の一つですが,柔道や,剣道,空手道ほどにはまだ国際的な知名度がないかもしれません。しかし,2006年には,広東省珠海市に,中国最初の弓道館である「求真弓道館」が設立され,その後,深圳,北京,上海,寧波,杭州と中国各地に弓道競技者が集う団体が設立されています。このたびの弓道関係者訪問に当たっては,上記レセプションとイベントだけではなく,中国各地の弓道団体より集まった弓道競技者への指導会も開催されました。
今回の弓道交流事業は,普及活動と育成活動の両面を併せ持った事業として,大変意義深いものであったと考えています。
改めて,公益財団法人全日本弓道連盟,国際弓道連盟及び上海正鵠会の皆様のご協力に御礼申し上げます。
当館も,武道の一つである弓道をより幅広い層にご紹介するため,公邸を活用した招待制レセプション及び一般公開型の弓道紹介イベント「ようこそ,弓の国へ」を開催致しました。
公邸レセプション
11月15日,総領事公邸において,当地政府関係者,武道・スポーツ関係者,教育関係者等70名をお招きして,弓道の魅力を紹介するレセプションを開催致しました。
会場には,弓道の武具,衣装の他,写真や資料の数々が展示され,参加者の皆様は,写真撮影や,実際に武具を手にとるなどして,弓道の雰囲気を体感しながら開会をお待ちいただきました。
レセプションは,石川武夫・範士九段(元全日本弓道連盟会長,元国際弓道連盟会長)による巻藁射礼により幕を開けました。本来は公邸の庭の芝生の上で行う予定のところ,生憎の雨天のため,急遽会場外のテラスにて行うこととなりましたが,ガラス越しでも分かる迫力のある射礼に,参加者の皆さんからも思わずため息が漏れました。
国際弓道連盟作成のPR映像放映後,片山総領事より開会の挨拶,引き続き石川範士より弓道を通じた日中の友好と協調に貢献していく旨の挨拶が行われました。最後に,澤田欣一・範士八段より,家とそこに住まう人を守ると言われている「飾り弓」が贈呈されました。
引き続き,上海正鵠会メンバーより,日本語と中国語を用いて,弓道の歴史や武道としての在り方,そして現在の国際的なスポーツ競技としての取り組みについて,約20分間のプレゼンテーションが行われました。
迫力のある巻藁射礼,時にユーモアを交えた端的なプレゼンテーション,そして実際に武具を着用しての体験やレクチャーを通じ,弓道に関心を持っていただけたことと思います。
弓道交流事業「ようこそ,弓の国へ」
11月18日,普陀区真如体育場羽毛球館において,一般公開型の弓道交流事業「ようこそ,弓の国へ」を当館と上海正鵠会の共催で実施致しました。当日はまたしても生憎の雨にも関わらず,100名を超える皆様に御参加いただきました。
冒頭の挨拶に引き続き,石川範士及び澤田範士による弓道演武(一つ的射礼)からイベントは始まります。 静寂の中,美しく無駄のない動きから放たれる矢の音は,まるでその静けさを切り裂くかのようで,会場からは思わずため息が漏れました。
その後は,参加者が自由に体験をしていただく時間となり,実際に弓を射る方,衣装を着用し武具を持って写真を撮影する方。資料や映像を楽しむ方,そして弓道関係者と交流される方と,約2時間もの間,ゆっくりと弓道の世界を体験していただきました。冒頭の挨拶に引き続き,石川範士及び澤田範士による弓道演武(一つ的射礼)からイベントは始まります。 静寂の中,美しく無駄のない動きから放たれる矢の音は,まるでその静けさを切り裂くかのようで,会場からは思わずため息が漏れました。
イベントの最後は,上海正鵠会・野間明氏による納射演武が行われ,万雷の拍手の中幕を閉じました。
弓道は,日本の武道の一つですが,柔道や,剣道,空手道ほどにはまだ国際的な知名度がないかもしれません。しかし,2006年には,広東省珠海市に,中国最初の弓道館である「求真弓道館」が設立され,その後,深圳,北京,上海,寧波,杭州と中国各地に弓道競技者が集う団体が設立されています。このたびの弓道関係者訪問に当たっては,上記レセプションとイベントだけではなく,中国各地の弓道団体より集まった弓道競技者への指導会も開催されました。
今回の弓道交流事業は,普及活動と育成活動の両面を併せ持った事業として,大変意義深いものであったと考えています。
改めて,公益財団法人全日本弓道連盟,国際弓道連盟及び上海正鵠会の皆様のご協力に御礼申し上げます。