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12月17日、小原総領事は上海市甘泉外国語中学を訪問し、同校で日本語を学ぶ学生約60名を対象に講演し、日中民間交流の大切さを伝えました。
やや緊張した面持ちの学生達に対し、先ず、総領事と中国との繋がりや自身の故郷である徳島県について写真も交えて紹介しました。総領事より「日本文化と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか」と質問すると「アニメ、ドラマ、食文化」などを挙げてくれました。また、昨年6月、上海国際映画祭の期間中に開催された日本映画週間や昨年総領事自身が涙した張芸謀監督の映画作品「帰来」などを例に挙げ、「映画は言葉や映像を通じて相手を理解でき、特に、日本と中国では、互いに多くの共通点があることに気づくことができる」と述べ、文化を通じた交流の大切さを伝えました。また、総領事からワンピースやNARUTO、嵐やAKBなどを挙げると、嬉しそうに笑みを浮かべていました。
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また、当館の査証発給件数が激増していることに関し、日中両国の誰もが知っている諺「百聞は一見に如かず」を例に挙げ、「グローバル化や情報化が進展した現代であっても、日中両国の間には互いに知らないことや誤解していることがたくさんあります。皆さんには、観光や日本人との直接の交流を通じ、一層日本のことを理解していただき、日中友好の架け橋になってほしい」と訴えかけました。
質疑応答では、学生から「日本と中国の共通点は何だと思いますか?」との質問に対し、漢字を例に挙げ、「日本語が分からない中国の方でも、日本の標識を見れば何となく意味が分かる。日本人が中国へ来た場合も同じ。この他にも、日本と中国の間には多くの共通点があると思う。」と答えました。また、「上海の人にどのような印象を持っていますか?」との質問に対しては、「上海の人々は先進的で開放的な考え方を持っている。中国が大国となっていく中で、上海の人々はそれを牽引していく力を持っている。私自身、上海に来れたことを光栄に思う。」と述べました。
最後に、皆で記念撮影をして、講演会は終了しました。今回、総領事は講演を通じ、民間交流の大切さを学生達に伝えました。今後も、このような講演会を開催していきたいと思いますので、ご希望のある学校関係者の方は是非当館へご相談ください。