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在上海日本国総領事館

Consulate-General of Japan in Shanghai

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日中平和友好条約締結40周年記念事業「中高校生のための日本画ワークショップ「日本画を描こう」」を開催しました

 8月26日午後,当館多目的ホールにて,中高校生を対象とした日本画ワークショップ「日本画を描こう」を開催しました。夏休み最後の日曜日にも関わらず,たくさんの中高校生の皆さんが,夏休み最後の作品を仕上げるために,会場に足を運んでくださいました。
 
 今回のイベントは,同時期に当地の雲間美術館にて開催された「日中芸術展」に作品を出展するため上海を訪問した日本画家の先生方の全面的なご協力により開催に至りました。
 
 
会場に集まった学生の皆さんと保護者の皆さん。夏休み最後の活動に
期待が高まっているのか,皆さん笑顔で開会を待っています。
 
   そもそも,「日本画」とは,どのようなものを指すのでしょうか。まず思い浮かべるのは,浮世絵や版画のような,江戸時代に多く描かれた作品かもしれません。では現代日本において,日本画はどのように描かれているのか。そんな疑問を持つ参加者の皆さんのために,まずはスライドや資料を用いて,日本画の歴史や成り立ち,その特徴や画法について,著名な日本画家である伊東正次先生と後藤仁先生によるレクチャーが行われました。

伊東先生と後藤先生による日本画を紹介するレクチャー。
スライドには色鮮やかな日本画が映し出されます。
 
   レクチャーが終わると,いよいよ参加者の皆さんが最も楽しみにしていた日本画作成体験です。
  伊東先生が講師を務める「日本画で団扇に金魚を描こう」,後藤先生が講師を務める「日本画で美人画を描こう」の2グループに分かれ,各班ごとに先生の説明や指導の下,作成をスタートしました。
  作成している学生の皆さんだけではなく,保護者の皆さんも,興味深そうに後ろから見学したり写真を撮影したりと楽しんでおられる様子です。



画材や用具の使い方を説明する伊東先生。
参加者の皆さんも真剣です。







先生の手元を皆さんしっかり見ています。



 







後藤先生のグループまずは下絵からスタート。
保護者の方々も周りで見守ります。






実際に使用する水干絵の具を膠で練り,水で溶いていきます。
チューブ式の絵の具とは異なる質感に興味が高まります。


 

ゆっくり丁寧に色を重ねていく参加者の皆さん。
完成までもう一息です。
 
いよいよ色付けの段階です。少しずつ色を重ねていきます。金魚が和紙の上で泳ぎ始めました。
当日使用した画材や道具。今回使用したのは「水干(すいひ)絵の具」や「岩絵の具」といった乾燥した粉状の絵の具です。水彩絵の具や油絵の具とは質感や色合いも全く異なります。その他にも貝殻から作られた「胡粉(ごふん)」という顔料や,色を定着させるために使用する「膠(にかわ)」など,日本画独特の画材を用いた体験となりました。
 

   作成がスタートして約2時間,参加者の皆さんが集中して描き上げた作品がついに完成しました。
最後は班ごとに,完成した作品を掲げて,先生と一緒に記念撮影。同じ見本,同じ画材を用いても,それぞれの個性が反映された,自分だけの作品ができあがりました。
 









 




  今回のワークショップは体験型であるため,いつものイベントよりも少人数の開催となりましたが,レクチャーと体験の両方を通じて,日本画への理解がより深まったものと思います。先生方も参加者の皆さんの熱心さや保護者の皆さんの日本画に対する関心の深さに大変感銘を受けておられました。
 夏休み最後の日曜日,想い出に残る1日になったことと思います。
 
  伊東先生,後藤先生を始め,ご協力いただきました日本画家の先生方のご協力に改めて御礼申し上げます。
 

  今後とも当館は,さまざまな分野で日中文化交流を推進するイベントを開催していきます!